
こんにちは!登録販売者の佐藤あいです!
「市販薬って副作用が出ることあるの?」「飲んでから体がおかしい気がする…」——ドラッグストアで働いていると、こんな声をよく耳にします。
実際に私が経験したケースをひとつ。あるお客様が「風邪薬を飲んだら顔が赤くなってきた」とあわてて相談に来られました。薬を確認すると、アレルギー反応の可能性があることがわかり、すぐに服用をやめていただいて医療機関を受診してもらいました。
市販薬は手軽に買えるからこそ、副作用についてちゃんと知っておくことがとても大切です。今回は「副作用がなぜ起きるのか」「どんな副作用があるのか」を、現場目線でわかりやすくお伝えします。
そもそも副作用ってどうして起きるの?
薬は体の特定の部分に働きかけて効果を発揮しますが、同時に意図していない場所にも作用してしまうことがあります。これが副作用の基本的な仕組みです。
わかりやすい例で言うと、花粉症の薬(抗ヒスタミン薬)は鼻水やくしゃみを抑える効果がありますが、脳にも作用してしまうため眠気が出やすくなります。これが副作用です。
「副作用=危険な薬」というわけではありません。すべての薬には効果と副作用の両面があり、正しく使えばリスクを最小限に抑えられます。大切なのは「副作用を知ったうえで正しく使う」ことです。

知っておきたい副作用の種類
① アレルギー反応
薬の成分が体の免疫システムに「異物」として認識されることで起きる反応です。
私がドラッグストアでよく受ける相談のひとつが「薬を飲んだら体がかゆくなった」というものです。これはアレルギー反応の典型的なサインです。
**注意してほしいのは「初めて飲んだときは出ないことが多い」という点です。**免疫システムが成分を記憶してから反応するため、今まで問題なく飲めていた薬でも、ある日突然アレルギーが出ることがあります。
症状としては以下のようなものがあります。
- 皮膚のかゆみ・じんましん・赤み
- 顔や唇のむくみ
- 呼吸困難(重篤な場合はアナフィラキシーショック)
「いつも飲んでいる薬なのに今日は体がおかしい」と感じたら、すぐに服用をやめて医師や薬剤師に相談してください。
② 眠気・集中力の低下
風邪薬や鼻炎薬、酔い止めなどに含まれる「抗ヒスタミン成分」は、眠気を引き起こしやすい成分です。
ドラッグストアで「車を運転するんですが、眠くならない薬はありますか?」という質問をよくいただきます。運転中・高所作業中・精密機械の操作中に飲むと事故につながる危険があるので、必ず添付文書の「してはいけないこと」を確認してください。
③ 胃腸への影響
解熱鎮痛薬(ロキソニンやイブなど)は、胃の粘膜を保護する物質の働きを抑えてしまうため、空腹時に飲むと胃が痛くなることがあります。
「痛み止めは必ず食後か、食事と一緒に飲む」というのが基本です。胃が弱い方は、胃への影響が比較的少ない「アセトアミノフェン」成分の薬を選ぶのもひとつの方法です。
④ 飲み合わせによる副作用
これが一番見落とされやすいリスクです。市販薬同士、または市販薬と食べ物の組み合わせで、思わぬ副作用が出ることがあります。
私が実際に経験したケースです。「風邪薬と頭痛薬を両方ください」というお客様がいました。一見問題なさそうですが、実はどちらにも同じ解熱鎮痛成分が入っていて、一緒に飲むと成分が過剰になる危険がありました。その場でご説明して、どちらか一方だけ購入していただきました。
特に注意が必要な組み合わせはこちらです。
| 組み合わせ | リスク |
|---|---|
| 風邪薬 + 解熱鎮痛薬 | 解熱成分の過剰摂取 |
| 睡眠補助薬 + アルコール | 過度の眠気・呼吸抑制 |
| 鼻炎薬 + 乗り物酔い薬 | 眠気・口の渇きが強まる |
副作用が出たときの対処法
軽い症状(かゆみ・胃の不快感・眠気など) まず服用をやめて様子を見てください。改善しない場合は薬剤師や登録販売者に相談を。
重い症状(呼吸困難・顔のむくみ・意識障害など) すぐに救急車を呼ぶか、医療機関を受診してください。アナフィラキシーショックは命に関わる場合があります。
副作用を防ぐための3つのポイント
① 添付文書を読む習慣をつける 「してはいけないこと」「相談すること」の欄を必ず確認しましょう。
② 複数の薬を同時に使うときは必ず相談する 「これとこれを一緒に飲んでいいですか?」という質問、ドラッグストアでは大歓迎です。遠慮なく聞いてください。
③ 用量・用法を必ず守る 「早く治したいから多めに飲む」は絶対にNG。副作用のリスクが大幅に上がります。

まとめ
- 副作用は「薬が意図しない場所にも作用する」ことで起きる。すべての薬に起こりえる
- アレルギーは初めてではなく、2回目以降に突然出ることがある
- 眠気・胃腸への影響・飲み合わせによる副作用が特に注意が必要
- 副作用が出たらすぐに服用をやめて、重い症状は迷わず医療機関へ
- ドラッグストアでの相談は無料!気軽に声をかけてください
市販薬は正しく使えばとても頼もしい存在です。「なんか体がおかしいな」と感じたら、ひとりで抱え込まず、ぜひ近くのドラッグストアや医療機関に相談してくださいね。
この記事は登録販売者の佐藤あいが、一般の方への情報提供を目的として執筆しています。個別の症状や薬の選び方については、お近くのドラッグストアや薬局でご相談ください。参考:医薬品医療機器情報提供ホームページ(PMDA)


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