「熱が出たけど、解熱剤はどれを選べばいいの?」
「アセトアミノフェンとイブプロフェン、どっちが自分に合ってるの??」
ドラッグストアで市販の解熱剤を前に、
こんな疑問を感じたことはありませんか?
市販の解熱鎮痛薬には、
アセトアミノフェンやイブプロフェン、ロキソプロフェンなど、さまざまな成分
があります!
今回は、その中でもよく使われるアセトアミノフェンとイブプロフェン
に注目して、それぞれの特徴や注意点をわかりやすく解説します。
「どちらが優れているか」ではなく、
症状や体質、年齢、持病などを考えて選ぶことが大切です。
自分の体質や症状に合ったものを選ぶことで、
より安心して使うことができます!
今回は、代表的な2つの成分の違いと、
シーン別の選び方をわかりやすく解説します。
市販の解熱剤にはどんな成分がある?
市販の解熱鎮痛薬には、さまざまな成分が使われています。
代表的なのが、
- アセトアミノフェン
- イブプロフェン
- ロキソプロフェン
- アスピリン
などです。
このうち、アセトアミノフェンとイブプロフェンは、
「どちらも発熱や痛みをやわらげる目的で使用されます」
が、作用の仕方や注意点には違いがあります!
「第一三共ヘルスケア」も、市販の解熱鎮痛薬について、
アセトアミノフェンとNSAIDs(イブプロフェン、ロキソプロフェン、アスピリンなど)
という大きな分類で紹介しています。
そのため、「どちらが強い薬か」ではなく、
自分の症状や体質に合った成分を選ぶ
という考え方が大切です。
アセトアミノフェンの特徴
アセトアミノフェンは、発熱や痛みをやわらげる成分です。
脳などの中枢神経に作用して、
体温や痛みの調節に関わると考えられています。
NSAIDsとは作用の仕方が異なります。(参考①)
主な特徴
・解熱・鎮痛作用がある
・NSAIDsと比較して、胃への負担が比較的少ないとされる
・抗炎症作用はNSAIDsほど期待されない
・製品によっては15歳未満でも使用できる
市販薬では、アセトアミノフェンを配合した製品として「タイレノールA」などがあります。
ただし、「胃にやさしいから誰でも安心」というわけではありません。
特に注意したいのが、他の薬との成分重複です。
注意が必要なケース
「胃にやさしい=誰でも自由に使える」ではありません。
アセトアミノフェンの添付文書(警告欄)には、
アセトアミノフェンを含む他の薬剤との併用により、
「過量投与による重篤な肝障害が発現するおそれがある」
ことから、これらの薬剤との併用を避けることと記載されています!!
特に次の場合は注意が必要です。
- 肝臓の病気がある方
- 飲酒習慣がある
- 風邪薬や他の解熱鎮痛薬と一緒に飲む場合(成分が重複するリスクがあります)
- 医師の治療を受けている
このような場合は、自己判断せず、
購入時に薬剤師や登録販売者へ相談しましょう。
イブプロフェンの特徴
イブプロフェンはNSAIDsの代表的な成分で、
プロスタグランジンの生成を抑えることで解熱・鎮痛・抗炎症作用を発揮します。
アスピリンと比べて強い鎮痛作用を持つとともに、
胃腸への影響が比較的少ないとされています。
市販薬では「イブA錠EX」などに配合されています。
主な特徴
- 解熱作用がある
- 鎮痛作用がある
- 抗炎症作用がある
- 15歳未満は使用できない市販製品が基本
イブプロフェンは、発熱だけでなく、炎症を伴う痛みなどにも使用される成分です。
ただし、「アセトアミノフェンより強い」と単純に考えるのは適切ではありません。
症状や服用する人の体質によって適した成分は異なるため、
「強さ」だけで選ばないことがポイントです。
また、NSAIDsであるイブプロフェンには、
胃・腎臓などへの注意が必要です。
注意が必要なケース
- 市販薬では15歳未満は服用できない製品が一般的です。妊婦は妊娠後期に服用禁止、妊娠後期以外は専門家に要相談です
- 空腹時の服用は避けることが推奨されています
- 胃・十二指腸潰瘍、腎臓病、心臓病のある方は注意が必要です
アセトアミノフェンとイブプロフェンの違い

胃が気になる人は?
胃が弱い人の場合、
アセトアミノフェンを主成分とする製品が選択肢の一つ
になります。
一方、イブプロフェンなどのNSAIDsは、
胃腸障害に注意が必要です。
ただし、
「アセトアミノフェンなら胃に絶対負担がない」
という意味ではありません。
胃・十二指腸潰瘍などの病気がある場合は、
薬を選ぶ前に医師や薬剤師などへ相談しましょう。
15歳未満の子どもには注意
今回の記事は「大人向け」ですが、
家族の薬を選ぶときにも年齢確認は重要です。
イブプロフェンを含む一般用医薬品では、
15歳未満を服用対象外としている製品が基本です。
一方、アセトアミノフェンは製品によって
小児用の用法・用量が設定されているものがあります。
そのため、
「大人用の解熱剤を半分にすれば子どもにも使える」
とは考えないようにしましょう。
子どもには、年齢に適した製品を選ぶことが大切です。
妊娠中・授乳中は自己判断しない
妊娠中や授乳中の場合は、
市販の解熱鎮痛薬を自己判断で選ぶのではなく、
医師や薬剤師などに相談することをおすすめします。
特にイブプロフェンを含む製剤では、
出産予定日12週以内の妊婦は服用しないこととされています。
一方、アセトアミノフェンについても、
「妊娠中なら必ず安全」と一律に考えるのではなく、
製品の添付文書を確認し、必要に応じて医療専門家へ相談しましょう。
インフルエンザが疑われるときは?
インフルエンザが疑われる場合、
とくに15歳未満の子どもでは解熱鎮痛薬の選択に注意が必要です。
大人の場合も、症状が強い、持病がある、判断に迷う場合などは、
自己判断で薬を選ばず医療機関や薬剤師などに相談しましょう。

解熱剤を選ぶときに確認したい3つのポイント
市販の解熱剤を選ぶときは、成分だけでなく、次の3点を確認しましょう。
① 年齢
15歳未満では使用できない成分・製品があります。
② 持病
胃・十二指腸潰瘍、腎臓病、肝臓病などがある場合は、成分によって注意が必要です。
③ ほかに飲んでいる薬
特に注意したいのが、かぜ薬との重複です。
かぜ薬にも解熱鎮痛成分が含まれていることがあるため、
解熱剤と一緒に服用すると成分が重複する可能性があります。
厚生労働省の一般用解熱鎮痛薬に関する使用上の注意でも、
服用中は他の解熱鎮痛薬やかぜ薬などを服用しないよう記載されています。

こんなときは市販薬だけで様子を見ない
発熱の原因は、風邪やインフルエンザなどさまざまです。
解熱剤は、基本的に
熱や痛みなどの症状を一時的にやわらげるための薬
で、発熱の原因そのものを治療する薬ではありません。
そのため、
- 高熱が続いている
- 症状がどんどん悪化している
- 強い頭痛や胸の痛みなどがある
- 息苦しさがある
- 意識がおかしい
- 水分がとれない
- 持病がある
- 薬を飲んでも改善しない
などの場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
まとめ|大人の解熱剤は「成分の特徴」で選ぼう
市販の解熱鎮痛薬には、
アセトアミノフェンやイブプロフェン、ロキソプロフェンなど、
さまざまな成分があります。
今回紹介した2つを簡単に整理すると、
- アセトアミノフェン:解熱・鎮痛が中心で、胃への負担が比較的少ないとされる
- イブプロフェン:解熱・鎮痛に加えて抗炎症作用がある
- イブプロフェンは15歳未満では使用できない市販製品が基本
- アセトアミノフェンは他の薬との成分重複に注意
- 妊娠中や持病がある場合は、自己判断せず相談する
- かぜ薬などとの成分重複にも注意する
「どちらが一番いい」ということではなく、
自分の年齢、症状、体質、持病、服用中の薬などを考えて選ぶこと
が大切です。
ドラッグストアで迷ったときは、症状だけでなく、
「持病」「妊娠・授乳の有無」「現在飲んでいる薬」
も登録販売者や薬剤師に伝えてください。

参考情報
④ 厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬物性肝障害」
⑥ ミナカラ「イブプロフェン配合の市販薬を紹介」(監修:薬剤師)
この記事は登録販売者の佐藤あいが、一般的な情報提供を目的として執筆しています。特定の症状・疾患に対する診断・治療を目的とするものではありません。薬の服用に関しては添付文書をよく読み、症状が続く場合や不安なことがあれば、必ず医師または薬剤師にご相談ください。

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